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弔事なんでもガイド

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「弔事(ちょうじ)」とは、お通夜葬儀・告別式・火葬といったお悔やみごとの一連の流れを指す言葉です。「弔」には「死者を弔う」という意味があるため、このように呼ばれています。遺族を訪ねてお悔みをいうことを「弔問(ちょうもん)」、また死者を弔い、遺族を慰めることを「弔慰(ちょうい)」と言います。
ここでは弔事についての基本的な知識とマナーをご紹介します。

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逝去から葬儀に至るまでに行うこと

危篤~臨終

医師(主治医)からの危篤の説明があったら、家族や親戚、親友など、本人が最期に会いたいと思う人、あるいは会っておいて欲しいと思う人に連絡をします。
危篤である本人の意思とこれまで面倒を見て来た人(配偶者や子など)の判断となりますが、親子や兄弟姉妹といった肉親には可能な限り連絡を入れるのが望ましいでしょう。近親者は日頃の付き合いが疎遠になっている場合でも「知らせてほしかった、最期に見送りたかった」と思う人が多いものです。できるだけ後悔を残さず、皆であたたかい気持ちで見送ることが、残されたものの務めです。

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死亡診断~ご遺体の安置

医師によって死亡が確認されると、臨終に立ち会った家族に告げられます。
人が亡くなると、「湯灌(ゆかん)」と呼ばれる、ご遺体を湯で洗い清める儀式が行われますが、現在は、アルコールを含ませた脱脂綿などでご遺体を清める形に簡略化されています。その後、髪や顔などを整えて化粧を施し、死装束や故人が愛用していた衣服に着替えて身だしなみも整えます。この一連のご遺体のケアは「エンゼルケア」と呼ばれ、きれいな姿で死への旅に送り出す意味があります。病院で亡くなった場合には、看護師などがこのケアを行ってくれます。
臨終に立ち会った人全員が、故人への惜別の意味を込め、水に浸したガーゼなどで唇を拭うことを、「末後の水・死に水をとる」と言います。この儀式は臨終の直後に病院で行う場合と、ご遺体を安置場所に搬送した後に行う場合があります。

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死亡診断書/死体検案書

ご遺体を搬送するためには「死亡診断書」または「死体検案書」が必要になります。病院で亡くなった場合は担当医師に、自宅で亡くなった場合はかかりつけの医師の診断を受け、「死亡診断書」を書いてもらいます。孤独死など死亡原因が分からない場合は、警察署に連絡して監察医の検視を受け、「死体検案書」を書いてもらう流れになります。「死亡診断書」「死体検案書」をもって法的に死亡が確認されますので、必ず必要な書類です。どちらも有料です。

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死亡届

死亡診断書(死体検案書)を持って、死後7日以内に役所(故人の本籍地、届出人の住所地、死亡場所のいずれか)に「死亡届」を提出します。死亡届が提出できる人は親族、同居人、家主、地主など法的に限定されていますが、葬儀社が提出することも可能です。

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火葬許可証

ご遺体の火葬を行うには、役所が発行する「火葬許可証」が必要です。役所に死亡届を提出する際、一緒に火葬許可証の申請を行うのが一般的で、死亡届が受理されると火葬許可証が発行されます。火葬許可証は、火葬当日に火葬場の事務所に提出します。

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葬儀の段取りを決める

日本には死亡が確認されてから火葬を行うまで、24時間は時間を空けるという法律があります。これは医療技術が発達していない時代に、死亡診断後に蘇生するケースがあったためにできた法律です。この法律に則って、通夜・葬儀・告別式を行うことになります。
亡くなった後はできるだけ速やかに葬儀社に連絡し、葬儀の段取りを行います。国内の葬儀社は仏式葬儀をメインとしているところがほとんどで、キリスト教式や神道式の葬儀については、設備がないなどの理由で対応しない葬儀社もありますので、確認が必要です。

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ご遺体の安置場所を決める

病院で亡くなった場合は、葬儀を行うまでの間ご遺体を病院の遺体安置室に安置して搬送する場合と、葬儀場もしくは自宅に搬送して安置する場合があります。葬儀社と相談して決めます。

葬儀を行う斎場を決める

菩提寺があったり、希望する斎場や信仰している宗派がある場合は、速やかに葬儀社に伝えます。伝えるのを怠ると、葬儀社の選定で斎場が決まってしまいます。菩提寺や希望の斎場がある場合でも他の葬儀の予定が入っていると、日程を遅らせるか別の斎場にするかなど調整が必要になるので、葬儀社に提案してもらうのが良いでしょう。

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葬儀イメージ
葬儀イメージ
日程を決める

お通夜・葬儀の日程を決めるには、斎場の確保と火葬場の確保が前提となりますので、葬儀社と喪主が調整・相談しながら決定します。
人口が密集している地域や年末~3月迄の季節によっては、斎場や火葬場が混雑して、1~2週間以上先まで一杯ということもあります。また暦の友引(ともびき)は、「友を引き寄せる日」として結婚式などの慶事には良い日とされますが、弔事では「死者が友人を呼ぶ」という迷信から、葬儀を行わないのが一般的です。

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葬儀スタイルを決める

信仰している宗教、出席人数などを元に葬儀の形式を決めます。 近年は高齢化に伴ってシンプルな葬儀の需要が高まり、たくさんの人が参列する葬儀から、家族や親族、少数の友人などで行う葬儀が増えています。お通夜を行わず、葬儀・告別式と火葬のみを行う「一日葬」、またお通夜も告別式も行わず、ご遺体の火葬のみを行う「火葬式(直葬)」というものもあります。

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葬儀イメージ
葬儀イメージ

訃報の連絡

臨終に立ち会えなかった家族や親戚などの近親者には、葬儀の詳細が決まっていなくてもできるだけ早く、亡くなった旨の連絡します。葬儀の詳細が決定してからは、以下のような順序で連絡するとスムーズです。

①家族、親族、近親者に次いで、故人の友人や知人に連絡します。友人知人に葬儀などのお手伝いを依頼する場合は、早めに連絡した方がよいでしょう。
②故人の仕事関係者に連絡しますが、勤務先や元勤務先で社葬を行う場合もあるかもしれません。家族での葬儀、社葬との参列者の分け方など配慮すべき事柄を会社と相談します。仕事関係者に葬儀などのお手伝いを依頼する場合も早めの連絡を心がけましょう。
③自身の勤務先・学校へ連絡します。直属の上司、総務、または学校の担任などへ連絡を入れて忌引きの旨を伝え、後日にでも必要な手続きをします。
④必須ではありませんが、地域などによって必要な場合は、町会や自治体に連絡します。

訃報で伝えるべきことは「故人の名前」「通夜・葬儀の場所と日時」「葬儀の形態、宗派」「喪主名」などです。
家族葬や密葬にして弔問をお断りする場合や、献花や香典の一切を辞退する場合などは、その旨をきちんと伝えることが肝心です。

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通夜・葬儀・告別式について

葬儀の様式は、家と先祖や親から引き継がれてきた宗教と宗派、あるいは故人が信仰していた宗教と宗派に基づいて決めるのが一般的です。
葬儀の日程は、逝去当日に納棺、翌日に通夜、翌々日に葬儀と告別式を行うのが、一般的な流れとなります。

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仏式の儀式とマナー

仏式のお通夜は、そもそも故人の親族や近しい人たちだけで行われるものとされ、近親者がご遺体を葬る前夜に、自宅で線香やろうそくの火を、一晩中絶やすことなく灯してじ故人を偲ぶもので、「寝ずの番」とも呼ばれるものが、本来のお通夜でした。現在一般的となっている葬儀前日の夕刻から2~3時間程度行うお通夜は、正確には「半通夜」となります。
現代社会では、マンションなどの集合住宅で生活する人が増えるなどの住環境の変化から、一連の葬儀は自宅ではなく、斎場で行うのが一般的となり、さらにお通夜を行わない「一日葬」というスタイルも行われるようになるなど、仏式の葬儀も変化してきています。

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関連情報はこちらお通夜/仏式

葬儀/仏式

お通夜イメージ お通夜イメージ
一般的な儀式の流れ
お通夜
  • ①弔問受付
  • ②遺族、親戚、関係者の入場後に開式
  • ③導師(僧侶)入場後に読経開始
  • ④遺族の焼香に続き、弔問客の焼香(お清め返礼品の直渡し)
  • ⑤弔問客に対する通夜振る舞い
  • ⑥導師(僧侶)が斎場を退場し、通夜振る舞いの席に
  • ⑦遺族一同が通夜振る舞いの席に移動し、おもてなしを行った後、謝辞を述べる
  • ⑧閉式解散

※「通夜振る舞い」とは

通夜の後に設けられる食事会で、喪家が僧侶や弔問客に対する感謝の意を示し故人を偲ぶという意味があります。この席に用意するものは、飲料(お酒、ビール、ジュースなど)と、食事(天ぷら、煮物、寿司など)やオードブルなどが一般的です。
僧侶が通夜振る舞いを辞退する場合は、食事の変わりに「お膳料」や「お車代」など白い無地封筒でお渡しするのも良いでしょう。家族葬、社葬、密葬などの葬儀の様式や規模、宗派によっては、通夜振る舞いを行わない場合もあります。

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葬儀・告別式
  • ①受付開始(弔問受付)
  • ②遺族、親戚、関係者の入場後に開式
  • ③導師(僧侶)入場後に読経開始
  • ④遺族の焼香に続き、会葬者の焼香(お清め返礼品の直渡し)
  • ⑤読経終了後に導師(僧侶)退場
  • ⑥弔電朗読
  • ⑦葬儀終了
  • ⑧お別れ(棺に供花、供物及び故人の生前の愛用品などを棺に納める)
  • ⑨喪主の挨拶
  • ⑩出棺
焼香のマナー

仏教では弔事の儀式の際には、焼香を行います。焼香は故人との間柄が近い順番で行い、最初に喪主、次に親戚、友人、知人となります。焼香に対する考え方は宗派によって異なり、故人の冥福を祈るために手向けるという考え方がある一方で、浄土真宗では、焼香はあくまでも自分自身の心身を清めるためのものとしています。 焼香の行い方や回数も宗派によって違います。

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■焼香の行い方
右手の親指と人差し指、中指の3本の指で抹香をつまんで額に押し頂き、次に指をこすりながら香炉の中に落とします。この動作を1~3回繰り返します。回数は宗派によって異なります。

焼香イメージ
焼香イメージ
宗派 回数 焼香の行い方
浄土宗 1~3回 抹香を額の高さに掲げる
浄土真宗 本願寺派 1回 抹香を掲げず、そのまま香炉にくべる
真宗大谷派 2回 抹香を額の高さに掲げる
天台宗 1~3回 抹香を額の高さに掲げる
真言宗 3回 抹香を額の高さに掲げる
臨済宗 1回 抹香をそのまま香炉にくべる
曹洞宗 2回 最初の1回は抹香を額の高さに掲げ、2回目はそのまま香炉にくべる
日蓮宗 1~3回 抹香を額の高さに掲げる

神式の儀式とマナー

神道では死は穢れとされており、通夜や葬儀は神社では行われません。亡くなった人の魂は家と遺族を守る守護神となると考えられおり、死後50日目の「五十日祭」を終えた後に最後の審判を受けて、守護神として自宅の祖霊舎(神棚)に迎え入れます。
神式では、仏式の通夜に当たる儀式を「通夜祭」、仏式の葬儀・告別式に当たる儀式を「葬場祭」と言います。神式葬儀の特徴的な儀式は「手水の儀(ちょうずのぎ)」と、それに引き続いて行われる「玉串奉奠(たまぐしほうてん)」で、玉串奉奠は仏式の焼香に当たるものと考えてよいでしょう。

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関連情報はこちらお通夜/神式

葬儀/神式

神棚イメージ
神棚イメージ
一般的な儀式の流れ
通夜祭
  • ①手水の儀
  • ②祭壇前に着席
  • ③神官が祭詞(さいし)や祭文(さいもん)を奉上
  • ④玉串奉奠
  • ⑤遷霊祭(せんれいさい/仏式の位牌に当たる霊璽(れいじ)に、故人の魂を遺体から移すための儀式)
  • ⑥遷霊の詞の奉上(遷霊祭は基本的に親族のみ)
  • ⑦直会(なおらい)の儀 (通夜祭後の会食で、行われない場合もあります)
葬儀祭
  • ①手水の儀
  • ②修祓の儀や奉幣
  • ③献饌の儀
  • ④誄詞奏上の後に弔辞の奉呈
  • ⑤玉串奉奠
神式の基本マナー

【手水の儀】

通夜祭、葬場祭の冒頭に行われる、身の穢れを清める儀式です。神官である「斎主」「祭員」、聖歌隊である「楽員」をはじめ喪主・親族などの参列者が行います。
■「手水の儀」の行い方
柄杓ですくった水を左手と右手にかけ、左の手のひらに水を注いでその水で口を軽くすすぎ、左手も清めます。

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手水の儀イメージ
手水の儀イメージ

【玉串奉奠】

神式で最も独特な儀式となるのが「玉串奉奠」です。故人の御霊を慰めるためのもので仏式の焼香と同じような意味合いを持つものですが、玉串奉奠は弔事だけでなく、慶事にも行われます。玉串とは、榊(さかき)の枝に、紙垂(しで)と呼ばれる邪気を払い清浄を表す白い紙を付けたもので、その玉串を祭壇に供える作法を「玉串奉奠」と言います。葬儀の場合、神職・喪主・遺族・親族・その他の参列者という順番で行うのが一般的です。

■玉串奉奠の行い方
(1)遺族と神官に一礼し、神官が差し出す玉串の根元を右手で持ち、葉を下から支えながら受け取ります。
(2)祭壇の前に進んで一礼し、玉串を時計回りに90°回転させて、根元が手前にくるようにします。
(3)左手を根元に、右手を葉先に添えて、左右の手を持ち替えます。
(4)玉串を時計回りに180°回して祭壇に供えてから、二拝(2回のお辞儀)し、忍び手(音を立てない拍手)を2回行い、最後に深く一礼します。

※神葬祭や五十日祭までの儀式で行う拍手は、パチパチと音を立てないように手を合わせる「忍び手」という作法で行います。
ただし神社によっては、(4)の忍び手の回数が4回の場合もあるので、葬儀社や祭主(さいしゅ)に確認するのもよいでしょう。

玉串イメージ

【玉串奉奠】

神式で最も独特な儀式となるのが「玉串奉奠」です。故人の御霊を慰めるためのもので仏式の焼香と同じような意味合いを持つものですが、玉串奉奠は弔事だけでなく、慶事にも行われます。玉串とは、榊(さかき)の枝に、紙垂(しで)と呼ばれる邪気を払い清浄を表す白い紙を付けたもので、その玉串を祭壇に供える作法を「玉串奉奠」と言います。葬儀の場合、神職・喪主・遺族・親族・その他の参列者という順番で行うのが一般的です。
■玉串奉奠の行い方
(1)遺族と神官に一礼し、神官が差し出す玉串の根元を右手で持ち、葉を下から支えながら受け取ります。
(2)祭壇の前に進んで一礼し、玉串を時計回りに90°回転させて、根元が手前にくるようにします。
(3)左手を根元に、右手を葉先に添えて、左右の手を持ち替えます。
(4)玉串を時計回りに180°回して祭壇に供えてから、二拝(2回のお辞儀)し、忍び手(音を立てない拍手)を2回行い、最後に深く一礼します。

※神葬祭や五十日祭までの儀式で行う拍手は、パチパチと音を立てないように手を合わせる「忍び手」という作法で行います。
ただし神社によっては、(4)の忍び手の回数が4回の場合もあるので、葬儀社や祭主(さいしゅ)に確認するのもよいでしょう。

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玉串イメージ

キリスト教式の儀式とマナー

キリスト教には様々な教派がありますが、2大教派と言えるのが「カトリック」と「プロテスタント」です。この2つは葬儀の内容にも明確な違いがあります。しかし、葬儀と告別式を同時に行うことや、献花をすること、聖書の朗読と祈りを中心に行われることなどは共通です。
キリスト教では、イギリスのスコットランド地方やアイルランド地方などでは通夜にあたる儀式をウェイク「wake」といい弔問という意味で、viewingやVisitationも同じ弔問や通夜と訳されます。日本でも行う場合もあります。カトリックでは「通夜の集い」、プロテスタントでは「前夜式」と言います。
カトリックでは死は終わりではなく始まりであるため、葬儀は神に故人の罪を謝罪して赦しを請い、永遠の命を授かるように祈る儀式です。プロテスタントでは、神に感謝し遺族を慰め、友人知人への告別をする儀式とされています。また、全ての人に終わりがあるとの考え方から、いずれ来る終わりに向けた備えを促す機会でもあると言われています。
葬儀は教会で行うのが基本ですが、斎場や自宅で行うこともあります。

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関連情報はこちらお通夜/キリスト教式

葬儀/キリスト教式

葬儀イメージ
葬儀イメージ
一般的な儀式の流れ
カトリックの
葬儀・告別式
  • ①開祭(教会主催)
  • ②言葉の典礼(聖書朗読、聖歌斉唱、神父の説教、お祈り)
  • ③感謝の典礼(故人が神に受け入れられるよう祈り、肉体と血になぞらえられるパンとぶどう酒を遺族が奉納。
    神父が神に感謝し祈る)
  • ④告別と葬送(遺族側が主催し弔辞、弔電紹介)
  • ⑤献花
  • ⑥告別式(遺族側の進行で故人の略歴紹介、遺族の献香・献花または焼香、弔辞・弔電の紹介、会葬者の献花など)
  • ⑦出棺(最後の対面、くぎ打ちの儀式、神父の出棺の祈り、聖書朗読、聖歌斉唱)

※カトリックでは故人を礼拝の対象とはしないため、遺影の写真やご遺体に手を合わせたり、拝んだりはしません。

プロテスタントの
葬儀・告別式
  • ①受付
  • ②奏楽
  • ③牧師入場後、聖書朗読
  • ④お祈り
  • ⑤説教
  • ⑥讃美歌斉唱後に牧師の説教
  • ⑦弔事・弔電紹介
  • ⑧祝祷(しゅくとう)
  • ⑨讃美歌斉唱
  • ⑩奏楽
  • ⑪告別式

※プロテスタントには多くの宗派があり、宗派によって儀式や葬儀の内容も様々です。そのため葬儀を行う際は、牧師や葬議社を交えた内容確認が必要です。

キリスト教の基本マナー

【祈り方】

キリスト教の儀式に参列してお祈りをするときは、両手の指を交互に組んで、握りしめる形をとって黙とうします。葬儀でのお祈りも故人との対話というより、神様との対話という意味合いで行われるものです。また両手を組む前に胸の前で十字架を描くのは主にカトリックで、プロテスタントでは行われていません。キリスト教以外の宗教信者の方は、指を組まずに手を合わせて黙とうしてもよいでしょう。
ちなみに仏教のお祈りスタイルである合掌は、右手は仏様、左手はいま生きている世界を表していて、両手のひらを合わせることで仏様と一体となって自分の身を清め、故人の極楽浄土への道を祈願する意味があります。

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祈りイメージ
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【献花の行い方】

キリスト教の一部の宗派では焼香を行うこともありますが、一般的には焼香の変わりに献花が行われます。手順は以下の通りです。
1.献花の順番が来たら祭壇に進み、ご遺族に一礼します。
2.花は右側に、茎は左側に来るようにして、係の人から花を両手で受け取ります。このとき、右の手のひらは上向き、左の手のひらは下向きにします。
3.両手で持ったまま献花台の前に進み、祭壇に向けて一礼します。花の根元が祭壇に向くように右に45°回して、献花台の上に置きます。

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その他の葬儀・お別れのスタイル

これまで説明してきた一般的な葬儀スタイル以外で、ポピュラーなものを紹介します。

家族葬

大都市圏を中心に、家族葬や密葬を選ばれる様式が増えています。家族とごく親しい方のみで行う小規模な葬儀は、職場関係者など周囲の方々に忙しい思いをさせない配慮にもなり、また身内だけでゆっくり見送れることもメリットと言えるでしょう。故人の生前の考えや喪主や親族の考えによっては、葬儀後の自宅への弔問もお断りする場合もあります。
尚、家族葬でも「通夜・葬儀・告別式」という様式で行う場合もありますが、お通夜を省略して葬儀・告別式だけを行う「一日葬」や、お通夜・葬儀・告別式の全てを行わない「火葬式(直葬)」を選ぶ方もいます。

家族葬イメージ
家族葬

大都市圏を中心に、家族葬や密葬を選ばれる様式が増えています。家族とごく親しい方のみで行う小規模な葬儀は、職場関係者など周囲の方々に忙しい思いをさせない配慮にもなり、また身内だけでゆっくり見送れることもメリットと言えるでしょう。故人の生前の考えや喪主や親族の考えによっては、葬儀後の自宅への弔問もお断りする場合もあります。
尚、家族葬でも「通夜・葬儀・告別式」という様式で行う場合もありますが、お通夜を省略して葬儀・告別式だけを行う「一日葬」や、お通夜・葬儀・告別式の全てを行わない「火葬式(直葬)」を選ぶ方もいます。

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生前葬

自身が主催して開くもので、人生においてお世話になった友人・知人を招待し、元気なうちにお別れを告げるのが生前葬です。 晩年を迎え、友人・知人などの社会的縁者との関係に区切りを付ける儀式で、家族や親族、交友関係に負担や気遣いをさせたくないと考えから、生前葬をされる方が多いようです。
主催者の招待として、会葬者からは一切お金を受け取らない形式や、一般的な葬儀のように香典を受け取る形式、1~2万円ほどの会費形式で行う場合など、内容や形式は様々です。

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生前葬イメージ
生前葬

自身が主催して開くもので、人生においてお世話になった友人・知人を招待し、元気なうちにお別れを告げるのが生前葬です。 晩年を迎え、友人・知人などの社会的縁者との関係に区切りを付ける儀式で、家族や親族、交友関係に負担や気遣いをさせたくないと考えから、生前葬をされる方が多いようです。
主催者の招待として、会葬者からは一切お金を受け取らない形式や、一般的な葬儀のように香典を受け取る形式、1~2万円ほどの会費形式で行う場合など、内容や形式は様々です。

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お別れ会・偲ぶ会

お別れ会・偲ぶ会は、一般的な葬儀後に日を改めて行われるもので、家族など親族が主催する場合、生前故人と親しかった友人、同僚、有志などが主催する場合などがあり、会の内容や形式は様々です。社葬の場合には取引先関係などを招く場合などが多く、会社が主催者で実施されます。故人が著名人などの場合、このような会を催すことが多くあります。

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お別れ会・偲ぶ会イメージ
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喪主・遺族の服装

男性の場合

喪主・遺族・親族など喪家側に当たる人は、「正礼装(黒のモーニングコートに黒とグレーの縦縞ズボン)」あるいは「準礼装(ブラックスーツ)」を着用するのがルールです。靴下や靴も黒で統一します。学生は黒か紺の学生服でもかまいません。
和装の場合は、縦糸・横糸とともにひねりのない生糸を用いた「黒羽二重」の仕立てで、背・両袖・各両胸に1つ、計5つの家紋のついた「黒羽二重染め抜き五つ紋付」の着物に袴を履き、紋付の羽織を着ける「紋付羽織袴(羽織の紐は黒)」が正式となります。草履は畳表付きのもので、鼻緒は黒色です。

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喪主・遺族の服装イメージ
女性の場合

黒のシンプルなアンサンブルやツーピース、ワンピースなどを着用し、ストッキングは黒です。バッグ、靴、小物などにも注意を払い、黒であっても光沢のあるものは避けます。またネックレスをつけることが洋装の正装のルールなので、一連のパールのネックレスなどをつけます。学生はセーラー服など学生服でもかまいません。
和装の場合は、黒無地染め抜き五つ紋付の着物で、長襦袢と半襟は白。帯は黒無地の袋帯で、帯締め・帯揚げも黒にします。

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喪主の挨拶

葬儀・告別式の最後、出棺前に喪主が会葬者全員に向けて挨拶を行います。喪主の年齢などを考慮して、喪主の代わりに親族代表が行ったり、葬儀委員長などが挨拶する場合もあります。
挨拶の内容は、参列していただいたことへの感謝を伝えることがまず第一。それに加えて、故人が亡くなった経緯(病気であれば病状の変化など)、自分の故人との過去の関係やこれからの生きていくための想いなどがよく語られます。悲しみの中ではありますが、あまり形式にとらわれず、自分の言葉で話すことを心がけることが、会葬者に伝わるメッセージとなります。

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香典返し

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失敗しない「不祝儀」のマナー

火葬場での儀式

【納めの儀】

ご遺体を火葬する際、火葬炉に納める前に、炉の前で「納めの儀」というお別れの式を行います。一般的には僧侶などが読経し、喪主から順に焼香を行います。

【骨上げ】

火葬の後、骨を骨壺に納める儀式が「骨上げ」です。喪主から故人との血縁が濃い順に2人1組で箸を使って骨を拾い上げ、骨壺に納めていきます。

【火葬許可証と埋葬許可証】

火葬を行うときは、役所で発行してもらう「火葬許可証」の提出が必須になりますので忘れずに持参しましょう。収骨後に火葬場の火葬日時が記入された証印を押した火葬許可証が返却され、それがそのままお墓に納骨を行う際に必要な「埋葬許可証」になります。納骨まで大切に保管しましょう。(公営の火葬場は火葬簿の保管期限が30年と定められており、その間であれば「火葬証明書」の再発行が可能です)

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葬儀費用について

葬儀にかかる費用

東京都の家族葬の費用は、100万円~140万円ほどです(2021年IBCネット公開情報調査より)。遺族や親族、交友関係者など10名~30名程度の参加がこの費用の目安です。

葬儀社へ 70万円程度
火葬料 無料~8万円程度
斎場使用料 3万円~30万円程度
宗教者へのお礼 10万円程度の目安額
おもてなし費用 20万円程度

いただいたお香典を費用の支払いに充てることはできますが、当日その場での支払いになるものがほとんどなので、喪主がそれなりの支払いの準備しておく必要があります。

謝礼の渡し方

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失敗しない「不祝儀」のマナー


贈り物の基礎知識

のし紙・掛紙 マナーガイド

失敗しない「ご祝儀」のマナー

失敗しない「不祝儀」のマナー

暮らしに役立つマナー

手紙の書き方・送り方ガイド

神社&お寺での「お祈り」ガイド

弔事なんでもガイド

生活文化・しきたり百科

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