日本の生活文化と礼節がよく分かる!

冠婚葬祭WEBマナー辞典


複数キーワード検索の場合は、半角スペースでキーワードを区切ってください

年中行事

ホーム > 年中行事 > 十日夜

十日夜(とおかんや)

出典:IBC冠婚葬祭辞典

十日夜とは、東日本を中心に行われている収穫祭です。8月の十五夜(中秋の名月)(注1)、9月の十三夜(注2)、10月の十日夜の3つの夜にお月見をすることを、「三月見」と言います。

日付や時期

旧暦(注3)10月10日。新暦(注4)では年により日が異なる場合があります。新暦の11月3日頃になります。

▼ 続きを読む

由来・起源・制定

昔は、この日に田の神が山に帰ると言い伝えられていました。

行事や風習・慣習、季節に関する事項

旧暦は月の満ち欠けに基いており、月は農作業と密接な関係がありました。お月見は収穫への感謝を表す行事として、人々の暮らしに根付いていました。古くは、子供たちが歌いながら藁でつくった槌(つち)(注5)などで地面をたたいて家々を回り、お菓子や祝儀をもらう風習があったそうです。
また現在でも、「かかしあげ」と言って、田の神の化身であるかかしにお供え物をしたり、かかしにお月見をさせる地方もあります。
行事食は特にはありません。

▼ 続きを読む

脚注

(注1)十五夜:1年で最も美しいとされている「中秋の名月」を鑑賞しながら、収穫などに感謝をする行事。
(注2)十三夜:10月8日頃から11月初旬にかけての夜。月見をする習わしがある。
(注3)旧暦(太陰太陽暦):1872年に採用された太陽暦(新暦)に対して、それ以前に用いられていた太陰太陽暦のこと。月のみちかけと太陽の動きをもとにつくられた暦。
(注4)新暦:ローマ教皇グレゴリウス13世が制定し、1582年10月15日金曜日から執行されている暦法。 現在「太陽暦」として世界各国で用いられており、「新暦」と呼ばれる。日本では旧暦(太陰太陽暦)に代わって、1873(明治6)年から採用されている。
(注5)槌(つち):物を叩く道具。柄の先に円筒状の鉄を付けた「金づち」、木を付けた「木づち」などがある。ハンマー。

▼ 続きを読む

贈り物の基礎知識

暮らしに役立つマナー

生活文化・しきたり百科