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大暑(たいしょ)

出典:IBC冠婚葬祭辞典

大暑とは、二十四節気(にじゅうしせっき)(注1)の1つで、第十二の六月中(注2)です。現在広まっている定気法(注3)では太陽黄経(たいようこうけい)(注4)が120度に達する日を指します。

日付や時期

7月23日頃。元は旧暦(注5)で定められており、新暦(注6)では年により日が変わる場合があります。期間としての意味もあり、この日から次の節気の立秋(注7)前日までを指します。

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由来・起源・制定

二十四節気は、紀元前の中国中原(ちゅうげん)、中華文化の発祥地とされる黄河中下流域にある平原の気候や気温を考慮して作られた暦です。中国から日本に伝わったのは飛鳥時代と言われますが、地理的な関係から日本の気候や気温とは言葉的なズレや意味的なズレが発生することがあるとも言われています。日本でも使用されていた旧暦(太陰太陽暦)ですが、月の満ち欠けを元にしているために1ヶ月が約29日しかなく、太陽の公転による季節の動きとは1年で11日ほどズレが生じてしまうのです。数年に一度、閏月(うるうづき)を設けて13ヶ月ある年を作ることで対応していましたが、暮らしの上では不便でした。そのため太陽の動き(黄道)を元に1年を24等分して、季節の節目を表す言葉が付けられました。

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行事や風習・慣習、季節に関する事項

快晴が続き、気温が上がり続ける頃です。
大暑の数日前から夏の土用(注8)が始まり、大暑の期間中続きます。土用の丑の日には鰻を食べる習慣があります。小暑から大暑までの1ヶ月間が暑中で、暑中見舞いはこの期間内に送ります。立秋以降は残暑見舞いになります。
夏の暑さを表す節気の小暑(注9)と大暑、冬の寒さを表す節気の小寒(注10)と大寒(注11)は同じ関係性にあり、ともに半年ごとにやってきます。

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服装やマナーなど

暑中見舞いは、自分と同等か目下に送り、目上には「暑中御伺い申し上げます」とします。見舞う人が優位に立つので、目上の方には失礼と言われています。

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脚注

(注1)二十四節気:1年を太陽の動き(黄道)によって24等分し、それぞれに季節を表す名前と付けたもの。農業などのための季節の指標。
(注2)六月中:二十四節気は、節と中が交互にあり、その六月中。
(注3)定気法:定気法とは、二十四節気を配置する方法の一つである。 周天を24等分して,太陽が1等分点を通過するごとに一つの節気の日付を決めるようにしたもの。
(注4)太陽黄経:太陽が天球上を通る経路(黄道)を等角に分割した座標。 特に春分点を座標ゼロとして360度に当分したもの。
(注5)旧暦(太陰太陽暦):1872年に採用された太陽暦(新暦)に対して、それ以前に用いられていた太陰太陽暦のこと。月のみちかけと太陽の動きをもとにつくられた暦。
(注6)新暦:ローマ教皇グレゴリウス13世が制定し、1582年10月15日金曜日から執行されている暦法。 現在「太陽暦」として世界各国で用いられており、「新暦」と呼ばれる。日本では旧暦(太陰太陽暦)に代わって、1873(明治6)年から採用されている。
(注7)立秋:二十四節気の1つで13番目の七月節。新暦の8月8日頃。土用:立夏・立秋・立冬・立春の前のそれぞれ18日間の呼び名。
(注8)土用:立夏・立秋・立冬・立春の前のそれぞれ18日間の呼び名。
(注9)小暑:二十四節気の1つで11番目の六月節。夏至(げし)から15日目に当たる新暦7月7日頃。
(注10)小寒:二十四節気の1つで23番目の十二月節。冬至から15日目に当たり、新暦1月5日、6日頃。
(注11)大寒:二十四節気の1つで24番目の十二月中。新暦1月20日、21日頃。

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