記念日・祝日
長崎原爆の日(ながさきげんばくのひ)
出典:IBC冠婚葬祭辞典
1945(昭和20)年8月9日、広島市に続いて長崎市にもアメリカ軍によって原子爆弾が投下されました。長崎では7万人を超す死者が出たとされています。この日を忘れてはならない過去として刻むため、原爆の日、または原爆忌、原爆記念日と定められました。 歳時記(注1)にも取り上げられ、立秋(注2)の前後に当たることから、俳句(注3)では夏または秋の季語(注4)にもなっています。
日付や時期
8月9日
由来・起源・制定
1945(昭和20)年8月9日に長崎に原爆が投下されたことに由来します。
行事や風習・慣習、季節に関する事項
広島と長崎、それぞれの原爆日には原爆被災者の慰霊と世界平和を祈念する式典が行われます。広島平和記念式典は1947(昭和22)年から始まり、広島平和記念公園(注5)において「広島市原爆死没者慰霊式並びに平和祈念式」として例年実施されるようになり、1971(昭和46)年からは内閣総理大臣も出席しています。毎年、核兵器廃絶と世界の恒久平和実現を願う「ヒロシマの心」を訴える市長の平和宣言が出され、世界各国に送られています。
長崎平和祈念式典は1948(昭和23)年から連合国軍総司令部(GHQ)(注7)の許可により始まりました。現在は爆心地に当たる長崎市の平和公園(注8)を会場として、広島の式典と同様に、投下時刻に黙祷を捧げ、市長による平和宣言、平和への誓いが行われます。
脚注
(注1)歳時記:四季折々の風物や自然現象、年中行事などをまとめた書物。
(注2)立秋:二十四節気の1つで13番目の七月節。暦の上で秋が始まる日。新暦8月7日頃。
(注3)俳句:季語を含む五・七・五の17音を定型とする詩。
(注4)季語:連歌、俳諧、俳句において用いられる特定の季節を表す言葉。
(注5)広島平和記念公園:世界の恒久平和を願って、広島市の爆心地近くに建設された公園。広島平和記念(注6)資料館や原爆ドームや原爆死没者慰霊碑、国立広島原爆死没者追悼平和祈念館、広島国際会議場などがある。
(注7)連合国軍総司令部(GHQ):第二次世界大戦が終わった1945年、連合国が日本を占領・管理するために設置した連合国最高司令官の機関。当初は横浜に設置され、その後東京・日比谷に移った。
(注8)平和公園(長崎市):長崎県長崎市松山町にある公園。1945年8月9日に原子爆弾が落下した中心地と、その北側の丘の上とを含めた地域に、平和を祈って設けられ、3つのゾーンから構成されている。
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