記念日・祝日
広島原爆の日(ひろしまげんばくのひ)
出典:IBC冠婚葬祭辞典
1945(昭和20)年8月6日、アメリカ軍によって広島市に原子爆弾(注1)が投下され、およそ56万人が被爆し、10万人超の死者が出たとされています。以降この日を忘れてはならない過去として刻むため、原爆の日、または原爆忌、原爆記念日と定められました。 歳時記(注2)にも取り上げられ、立秋(注3)の前後に当たることから、俳句(注4)では夏または秋の季語(注5)にもなっています。
日付や時期
8月6日
由来・起源・制定
1945(昭和20)年8月6日に広島に原爆が投下されたことに由来します。
行事や風習・慣習、季節に関する事項
広島と長崎、それぞれの原爆日には原爆被災者の慰霊と世界平和を祈念する式典が行われます。広島平和記念式典は1947(昭和22)年から始まり、広島平和記念公園(注6)において「広島市原爆死没者慰霊式並びに平和祈念式」として例年実施されるようになり、1971(昭和46)年からは内閣総理大臣も出席しています。毎年、核兵器廃絶と世界の恒久平和実現を願う「ヒロシマの心」を訴える市長の平和宣言が出され、世界各国に送られています。
長崎平和祈念式典は1948(昭和23)年から連合国軍総司令部(GHQ)(注8)の許可により始まりました。現在は爆心地に当たる長崎市の平和公園(注7)を会場として、広島の式典と同様に、投下時刻に黙祷を捧げ、市長による平和宣言、平和への誓いが行われます。
脚注
(注1)原子爆弾:ウランとプルトニウムを主原料とし、それらの原子核が起こす核分裂反応によって放出される巨大なエネルギーを利用した爆弾。
(注2)歳時記:四季折々の風物や自然現象、年中行事などをまとめた書物。
(注3)立秋:二十四節気の1つで13番目の七月節。暦の上で秋が始まる日。新暦8月7日頃。
(注4)俳句:季語を含む五・七・五の17音を定型とする詩。
(注5)季語:連歌、俳諧、俳句において用いられる特定の季節を表す言葉。
(注6)広島平和記念公園:世界の恒久平和を願って、広島市の爆心地近くに建設された公園。 広島平和記念資料館や原爆ドームや原爆死没者慰霊碑、国立広島原爆死没者追悼平和祈念館、広島国際会議場などがある。
(注7)平和公園(長崎市):長崎県長崎市松山町にある公園。1945年8月9日に原子爆弾が落下した中心地と、その北側の丘の上とを含めた地域に、平和を祈って設けられ、3つのゾーンから構成されている。
(注8)連合国軍総司令部(GHQ):第二次世界大戦が終わった1945年、連合国が日本を占領・管理するために設置した連合国最高司令官の機関。当初は横浜に設置され、その後東京・日比谷に移った。
贈り物の基礎知識
暮らしに役立つマナー
生活文化・しきたり百科
歴史から知る現代の冠婚葬祭マナー
冠婚葬祭WEBマナー辞典
- 贈り物の基礎知識
- のし紙・掛紙 マナーガイド
- 失敗しない「ご祝儀」のマナー
- 失敗しない「不祝儀」のマナー
- 暮らしに役立つマナー
- 手紙の書き方・送り方ガイド
- ・手紙の書き方
- ・手紙の送り方のマナー
- ・使えるビジネス文例集
- 神社&お寺での「お祈り」ガイド
- 弔事なんでもガイド
- ・喪家になったときの葬儀ガイド
- ・葬儀に参列するときのマナー
- ・「忌と喪」「法事と法要」について
- 生活文化・しきたり百科
- 冠婚葬祭
- 年中行事
- 記念日・祝日
- 法人のイベント・行事
- 日本の祭祀・祭礼