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受賞・受章(じゅしょう・じゅしょう)

出典:IBC冠婚葬祭辞典

受賞とは、○○賞などの賞および賞状を受けることを言います。賞には、本当にたくさんの種類がありますので、ここでは特に説明しません。 受章とは、勲章(くんしょう)、褒章(ほうしょう)・記章(きしょう)及び章記(しょうき)を受けることを言い、まとめて「栄典(えいてん)」と言います。 日本の勲章は、個人の功績や業績を国家が表彰するための制度です。過去には、最高を大勲位とし、勲一等以下勲八等までありましたが、現在は数字を用いた等級は廃止され、各勲章で固有の等級名が設けられています。現行22種の勲章は「大勲位菊花章(だいくんいきくかしょう)」「桐花大綬章(とうかだいじゅしょう)」「旭日章(きょくじつしょう)」「瑞宝章(ずいほうしょう)」「宝冠章(ほうかんしょう)」および「文化勲章(ぶんかくんしょう)」に大別されます。 褒章は、社会や公共の福祉、文化などに貢献した者の功績や善行などをたたえて広く世間に知らしめるため天皇陛下から授与されます。 顕彰(けんしょう)の対象となる功績により、「紅綬褒章(こうじゅほうしょう)」「緑綬褒章(りょくじゅほうしょう)」「黄綬褒章(おうじゅほうしょう)」「紫綬褒章(しじゅほうしょう)」「藍綬褒章(らんじゅほうしょう)」「紺綬褒章(こんじゅほうしょう)」「飾版(しょくはん)」の7種類が定められています。 記章(きしょう)とは、胸や肩に付ける主にバッジ(Badge)、メダル(medal)のことを指します。別に「徽章」とも書きます。

日付や時期

受賞の時期は、賞によって異なりますので、ここでは勲章授与の時期についてのみ記載します。
春の叙勲は4月29日(昭和の日)、秋の叙勲は11月3日(文化の日)に発令されます。高齢者叙勲は、春秋叙勲で受章していない功労者を対象として毎月1日に発令され、年齢満88歳に達したのを機に授与します。死亡叙勲は、叙勲対象となるべき者が死亡した際、随時叙勲されます。外国人叙勲は、国賓等に対する儀礼的な叙勲と功労のあった外国人に対する叙勲があり、外務大臣からの推薦に基づいて行われます。なお、文化勲章は1年に1回発令され、11月3日の文化の日に、宮中において天皇陛下から親授(直接授与)されます。叙勲については、官報の「叙位・叙勲」の項に、受章者の氏名と叙勲された勲章が掲載されます。

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由来・起源・制定

日本の勲章は明治以降に制度として整備されました。
栄誉を示すために身に着ける佩章(身につける章)で、賞勲局所管の法令によって定められるものには勲章の他に褒章及び記章があり、これらは総称して「勲章等」と表記されます。

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行事や風習・慣習、季節に関する事項

受賞および受章が決まると、祝賀会などが催されることが一般的です。関係者の祝辞に続いて、本人による受賞・受章のスピーチが行われます。食事を伴うパーティー形式の場合が多いようです。

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贈答品などについて

お祝い品を贈る場合は祝賀会の前に贈るか、後になる場合は受賞(受章)後10日以内を目安に自宅に贈ると良いとされています。直接お祝いを伝える機会があれば、お祝い品を持参しても構いません。日本酒やシャンパン、ワインといった祝いのお酒をはじめ、お花、お菓子やお寿司、果物や鯛や伊勢海老といったおめでたい品物が喜ばれます。自宅などに贈る場合は、置物や陶器、時計や絵画など記念として残るようなものもよく選ばれます。

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お金に関する事項

祝賀会などに招待され、お祝い金を当日持参する場合は5,000円から1万円程度が一般的な相場と言われています。品物を贈る場合でも、1万円前後が一般的なようです。お祝い金は新札を用意します。

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返礼やお返しについて

お返しは「内祝い」として、いただいた品やお金の半額(半返し)程度の金額を目安にした記念品を贈るのが一般的です。受賞(受章)の内容にちなんだ品物や紅白最中、鰹節などといったおめでたい品物に、受賞(受章)の日付や本人の名前を入れて贈ることもあります。

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のし紙・掛紙の水引や表書について

お祝いの品やお金には、のし付き赤白5本の「花結」の水引を選び、表書には「祝受賞」「御祝」などとします。魚介類を贈る際はのしを付けないので、包んでもらう際に御祝用と伝えて包んでもらいましょう。
死亡叙勲された方のご家族などにお祝いをされる場合、お金は白い封筒に、品物は白の掛紙に「御祝」などとして贈ります。
返礼の場合の表書は「内祝」もしくは「受賞、受章記念」とする場合もあります。

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服装やマナーなど

受賞、受章の内容にもよりますが、祝賀会などに招待された場合は、正装が望ましいとされています。正装といってもスーツで構いませんが、男性はネクタイを着用します。スーツでない場合でも、清潔できちんとした身なりが望ましいです。

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