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お見合い(おみあい)

出典:IBC冠婚葬祭辞典

お見合いは、結婚を目的に男女が第三者の仲介や紹介によって対面する慣習です。日本だけでなく同様の風習(注1)や習慣が世界各国にあります。国内では仲介する第三者を「世話人」または「仲人(なこうど)」と呼びます。

由来・起源・制定

お見合いは鎌倉時代から始まったと言われており、武家や公家、貴族などの身分の高い家の同士で行われていました。 「お見合い」という言葉は、「目と目を合わす」「女合(めあ)わす」という意味からきていると言われています。

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行事や風習・慣習、季節に関する事項

お見合いを希望する男女は、「釣書(つりがき)」と呼ばれる写真付きの自分のプロフィールを作成して、世話人に託します。世話人が本人をよく知っている場合は釣書を省く場合もあります。適切と思われる相手が見つかったら、世話人は相手の釣書を双方に提示し、双方が合意すれば、世話人立ち会いの元で対面の場を設けます。父母が立ち会う場合は両家の人数に差を付けないようにします。通常お見合いの際には、世話人に会場費やお礼などの手数料(見合い料)を支払います。この費用は両家で折半します。対面の後、双方が希望すれば、交際に入ります。婚約、結婚がなされた場合は、世話人にお礼(成婚料)をします。
最近では、結婚相談所(注2)や結婚情報サイト(注3)などの結婚情報サービス提供業者(注4)の出現により、結婚を希望する男女がお互いの情報を、世話人を介さずに直接照会できるようになり、利用者も多いと言われています。このようなサービスを利用して男女が初めて対面することも、「お見合い」と呼ばれることがあります。
お見合いの会場は、ホテルや少し格式のある料亭などが一般的ですが、通常は世話人が手配します。

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お金に関する事項

日本結婚相談所連盟(注5)のデータ(2020年8月調べ)によると、結婚相談所がお見合いを取り持つ場合、会場費は別にして1回当たり5,000円程度が目安と言われています。世話人に対する謝礼(お見合い料)は、両家それぞれから5,000円から1万円程度を支払うのが相場だと言われています。会場費がかかる場合は、両家で費用を折半します。

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のし紙・掛紙の水引や表書について

世話人へのお礼のお金を包む際の水引は赤白の「結切」で、表書は見合い料の場合、「御礼」や「酒肴料(しゅこうりょう)」などとします。婚約や結婚が決まった場合の成婚料の表書は「寿」とします。水引下段には氏名を書きます。

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服装やマナーなど

お見合いの際の基本の服装は、男性の場合はスーツにネクタイ、あるいはジャケットにシャツが一般的です。女性は一昔前は着物も多かったですが 、今はワンピースなどです。カジュアルな装いでも構いませんが、Tシャツにジーンズのようなくだけすぎた服装は一般的には避けた方良いとされます。

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脚注

(注1)風習:土地ごとに存在する社会生活上の習わしやしきたり。
(注2)結婚相談所:結婚を希望する独身の会員に、結婚を前提とした出会いを提供する場所、組織。
(注3)結婚情報サイト:結婚を希望する男女のマッチングなどの婚活サービスや、結婚式場の紹介など結婚に関する情報を提供するWebサイト。
(注4)結婚情報サービス提供業者:結婚を希望する男女のマッチングなどの婚活サービスや、結婚式場の紹介など結婚に関する情報を提供する業者。
(注5)日本結婚相談所連盟:全国の加盟相談所とその会員をつなぐ日本最大級の結婚相談所ネットワーク。

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