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結婚祝い(けっこんいわい)

出典:IBC冠婚葬祭辞典

結婚祝いとは、新しく夫婦となる、または夫婦となったばかりのカップルに贈るお祝い金やプレゼント(贈答品)のことを言います。結婚式や披露宴に参列した人が贈る場合と、事情があって結婚式、披露宴に参列出来ない人、または式には招待されない人が贈るケースもあります。 結婚式や披露宴の参列は、通常、お祝い金(ご祝儀)を持参するため、別途プレゼントを渡す必要はありません。一般的には、参列できない人や参列しない人が、プレゼントまたはお祝い金を贈ります。

日付や時期

結婚式、披露宴に参列する人、または結婚式、披露宴に招待されたけれど参列できない人がお祝いの品を贈る場合、基本的には結婚式の1週間前までぐらいを目途に贈るのが良いとされています。
結婚式、披露宴に招待されていなくても式の日取りが分かっている場合は招待された人と同様に、知らなかった場合は結婚を知った時に、新居で使うものなどを贈ります。お祝い事の贈り物は早めで良いのです。
式の前後は、新郎新婦とも忙しく、また新婚旅行などもあるため、贈り物は渡したり配送したりすることは避けたほうが良いでしょう。

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贈答品などについて

結婚祝いの贈り物は、ペアのマグカップやタンブラー、夫婦茶碗、夫婦箸、花(フラワーギフト、プリザーブドフラワー、バーバリウムなど)、夫婦の名前入りの時計、アロマ・ハーブ、カタログギフト、化粧水などが人気です。

以前は縁起が悪いことを連想させるものは、結婚祝いに贈ってはいけないと言われていました。例えば、包丁やハサミなどの刃物は"縁が切れる"から。茶碗などの瀬戸物やガラス食器なども“2人の仲が割れる”とのことで避けられてきましたが、最近はそのような連想を気にする人は減り、食器などのキッチン用品は新生活に役に立つ実用品として、人気の贈り物になっています。ただ気にする人もいるので、割れ物を贈る場合は、贈る相手に確認した方が良いかもしれません。
その他、「手布(てぎれ)」と言う別名から"縁が切れる"と言われるハンカチ、弔事(お悔やみごと)の引き出物によく使われる日本茶、縁起の悪い数字「9」と「4」が並ぶ櫛(くし)などは、現在でも結婚祝いには避けられる傾向があります。

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お金に関する事項

【結婚祝い(ご祝儀)の相場】
兄弟、姉妹の場合、3万円~10万円程度と言われています。年齢が若い場合(例えば20代)は少なくても構いませんが、夫婦で式に出席する場合は多めに出すのが一般的です。プレゼントも併せて贈る場合は、「ご祝儀2万円+プレゼント1万円=3万円」など、合計で合わせることを目安にします。
親族(姪・甥)の場合も3万円~5万円が目安ですが、過去にご祝儀をもらっている場合は、その金額を合わせる人も多いようです。
職場の同僚や友人の場合は、2万~3万円程度と言われています。新郎新婦と親しい場合は多めに包むことが多いようです。自分が上司である場合は、職位に応じて多め(5万~10万円)に包むのが一般的です。ただし以前に結婚祝いをもらっている場合は、その金額に合わせる人が多いようです。
結婚式、披露宴に出席しない人(事情があって欠席する人も含む)の場合は、出席者の1/3程度が目安と言われています。
お祝い金は新札を用意するのが良いとされます。

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返礼やお返しについて

結婚式の披露宴に出席してもらった人には、基本的にご祝儀のお返しを用意する必要はなく、「披露宴の食事と引き出物」をもって返礼とするのが一般的です。
披露宴に出席しない人に贈り物をいただいた場合は、内祝いの品物で返礼とします。結婚内祝いは、いただいたお祝いの1/3~半額(半返し)を目安に贈るのが一般的です。 友人グループなどから連名でいただいた場合は、その金額を人数で割り、半額程度が1人当たりの内祝いの目安金額になります。
披露宴と二次会を兼ねたカジュアルなパーティーを行う場合、ゲストに会費を払ってもらうことがあります。会費制のパーティーの場合は、招待客の負担を少なくするために、新郎新婦はご祝儀を辞退するのが一般的です。

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のし紙・掛紙の水引や表書について

結婚祝い品やご祝儀に付ける水引は、金銀または赤白の「結切」、もしくは「あわじ結び(あわび結び)」です。これらの水引は結び目は緩やかですが、両端を引っぱるとさらにきつく結ばれるため「末永く付き合う」との意味があります。「結切」「あわじ結び」は、一度結ぶとほどくのが難しいことから、「繰り返すことがないように」「人生に一度きりの結婚」という願いが込められています。
また、水引は10本使用し、奇数である5本を「二重陽結び」にすることで、「喜びを倍にする」「夫婦は2人でひとつ」という願いを込めます。
表書は「寿」や「御結婚御祝」とします。水引下段の名入には、氏名、連名、法人の代表などの場合は、会社名、肩書、氏名などを記入、そうでない場合は氏名を記入します。
慶事ののし紙、掛紙の表書は、4文字の言葉は縁起が悪く不適当と言われています。例えば「御結婚祝」ではなく、「御結婚御祝」とするのがいいでしょう。

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服装やマナーなど

【結婚式、披露宴への出席を断るときのマナー】
やむを得ない事情で出席を取りやめる場合、迷惑をかけたことへの謝罪の意を込めて、現金を多めに包むのがマナーです。欠席連絡が結婚式の1ヶ月以内になると、式場にもよりますが、招待側に料理のキャンセル料などの負担が発生する可能性がありますので、その辺も考慮したご祝儀を心がけましょう。また、席次などの印刷が始まるので、1か月前までには連絡をしたいものです。

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贈り物の基礎知識

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