日本の祭祀・祭礼
道祖神祭り(どうそじんまつり)
出典:IBC冠婚葬祭辞典
道祖神祭りとは、長野県野沢温泉村にある湯澤神社の例祭で、「燈籠祭」とも言われます。また、野沢温泉の馬場ノ原で行われるこの祭礼は、「どんど焼き」と呼ばれる行事の1つともなっています。壮大な規模で行われることで知られ、「日本三大火祭り」(注1)の1つに数えられ、国の重要無形民族文化財(注2)に指定されています。
日付や時期
1月13日~15日
由来・起源・制定
野沢温泉村の道祖神祭りの起源は定かではありませんが、天保年間(1830年項)に道祖神祭りが盛大に行われていた歴史から見て、起源は、江戸時代中期から後期と推定されています。村内の数ある道祖神碑の中で下根(しもね)にある文字碑と祠には「1859(天保10)年」と刻まれており、道祖神発祥の地にふさわしい歴史を持っています。
野沢温泉村では昔から、上根(かみね)と下根の2カ所で道祖祖神祭りがそれぞれ独自に行われていました。1912(大正元)年に防災上の理由から2つの祭りを統合し、上根が「祭りの場(馬場ノ原)」を、下根が「採火」を引き受け、現在に至っています。
行事や風習・慣習、季節に関する事項
道祖神祭りはぶなの木で社殿を作り、火打ち石で採火(注3)した火を松明(たいまつ)に点けて運び、午後8時に花火を打ち上げて、火祭りが始まります。社殿に火を点けようする側と、守ろうとする側との白熱した攻防戦が繰り広げられます。社殿に火が入って燃え上がる午後10時半過ぎ、祭りは最高潮に達します。社殿は一晩で全て燃やされます。
▼ 続きを読むお金に関する事項
祭りの詰所やお神輿にお祝い金を包む場合、相場は3,000円から1万円とされており、迷う場合は5,000円ぐらいで良いかと思います。
また、お祭りの際に神社にお金やお供え物を納める場合、1,000円~1万円が目安だとされています。
のし紙・掛紙の水引や表書について
祭りの詰所やお神輿にお祝い金を包む場合、お金包みは赤白の水引で「花結」が基本で、表書は「御祝儀」などとします。水引下段の名入には氏名や会社名を記入します。お酒などの品ものを渡す場合も、赤白の「花結」ののし紙に表書は同じく「御祝儀」とします。
お祭りの際に神社にお供え物を納める場合、のし紙の水引は赤白の「花結」で、表書きは「奉納」とするのが一般的です。名入には寄進をする人の氏名を水引の下段に入れます。お金を納める際のお金包みも同様とします。
その他の事項(宗教に関する事など)
神社にお参りをする際は、まず鳥居で一礼し、参道の端を歩きます。手水舎で手と口、体の外と内を清めます。神前の賽銭箱の前まで来たら鈴を鳴らし、お賽銭を入れて二礼二拍手し、手を合わせてお祈りします。その後一礼して神前を離れ、鳥居をくぐって出た後、振り返って一礼します。
▼ 続きを読む脚注
(注1)日本三大火祭り:道祖神祭り(長野県野沢温泉村)、鞍馬の火祭(京都市・由岐神社)、那智の火祭り (和歌山県・熊野那智大社)。
(注2)重要無形民族文化財:食住、生業、信仰、年中行事などに関する風俗慣習、民俗芸能、民俗技術など、人々が日常生活の中で生み出し継承してきた無形の民俗文化財のうち、特に重要なものとして国が指定したもの。
(注3)採火:お祭りや行事、オリンピックの聖火などのために火をとること。
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