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日本の祭祀・祭礼

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灘のけんか祭り(なだのけんかまつり)

出典:IBC冠婚葬祭辞典

灘のけんか祭りとは、兵庫県姫路市の松原八幡神社で行われる秋季例大祭で、「灘祭り」とも呼ばれます。他では見られない華やかさと勇壮さがあることから、「天下の奇祭」と言われることもあり、全国に数ある「けんか祭り」の中でも最大規模であると言われています。姫路市と兵庫県の重要無形民俗文化財(注1)に指定されています。

日付や時期

10月14、15日

由来・起源・制定

松原八幡神社の例祭は放生会(ほうじょうえ)が原点だと言われています。捕らわれた生き物を放して自由にする行事で、生き物を保護し、殺生しないようにという願いを込めて行われていたもので、この行事が時代とともに変化して、現在の祭りの形に近くなっていきました。
室町時代後期の戦国武将・赤松政則が松原八幡神社に田地と米200俵を寄進したことを喜んだ氏子たちが、米俵を担いで御旅山(おたびやま)に登ったことが、現在の灘のけんか祭りの由来とされています。

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行事や風習・慣習、季節に関する事項

宵宮(注2)の昼前ごろから、東山から順に木場、松原、八家、妻鹿、宇佐崎、中村の旧7ヶ村の屋台が神社に宮入りします。その後は日が暮れる頃まで、各村の屋台(注3)同士が練り競う「練り合わせ」が行われます。神社境内には、この日のためだけに使われる観覧席が設けられ、屋台練りや練り合わせを見ようと多くの人で賑わいます。夕方になると各屋台には提灯や電飾が点されます。

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お金に関する事項

お祭りの祭、神社にお金やお供え物を納める場合、1,000円~1万円が目安だとされています。

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のし紙・掛紙の水引や表書について

お祭りの際に神社にお供え物を納める場合、のし紙の水引は赤白の「花結」で、表書は「奉納」とするのが一般的です。名入には寄進をする人の氏名を水引の下段に入れます。お金を納める際ののし袋も同様とします。

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その他の事項(宗教に関する事など)

神社にお参りをする際は、まず鳥居で一礼し、参道の端を歩きます。手水舎で手と口、体の外と内を清めます。神前の賽銭箱の前まで来たら鈴を鳴らし、お賽銭を入れて二礼二拍手し、手を合わせてお祈りします。その後一礼して神前を離れ、鳥居をくぐって出た後、振り返って一礼します。

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脚注

(注1)兵庫県の重要無形民俗文化財:食住、生業、信仰、年中行事などに関する風俗慣習、民俗芸能、民俗技術など、人々が日常生活の中で生み出し継承してきた無形の民俗文化財のうち、特に重要なものとして兵庫県が指定したもの。
(注2)宵宮:祭日の前夜に行う小祭。前夜祭。
(注3)屋台:「踊り屋台」の略。飾り物をして祭礼の時にひき歩く小屋型の台。囃子方や踊り手を乗せるものもある。

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