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日本の祭祀・祭礼

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御田植神事(おたうえしんじ)

出典:IBC冠婚葬祭辞典

御田植神事とは、寺社や皇室の領田で行われる行事で、農作業の工程を模擬的に演じ豊作を祈念する神事です。田植えの時期に行われるものを「御田植祭(おたうえまつり)」と呼び、新春の予祝芸能(注1)を「田遊び」と呼ぶのが一般的ですが、田遊びを含めて「御田植祭」と呼ばれることも多いようです。大阪府大阪市の住吉大社で行われる御田植神事が有名で、国の重要無形民俗文化財(注2)に指定されています。

日付や時期

6月14日

由来・起源・制定

苦しい田植えの作業を楽しくするため、田植え歌を歌いながら田植えをするという風習が、田の神を祀って豊穣を願う農耕儀礼と結びついて祭礼となったと言われています。

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行事や風習・慣習、季節に関する事項

田植えの所作を奉納します。儀式は苗取式(注3)、朝飯式、田打式(注4)、昼飯式、大足式(注5)、田植式、夕飯式の7つに分かれ、苗取り、田植えの儀式中、太鼓を合図に小苗打(男性)が囃し立てます。儀式終了後、神前へのお供え物が振舞われます。

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お金に関する事項

お祭りの祭、寺社にお金やお供え物を納める場合、1,000円~1万円が目安だとされています。

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その他の事項(宗教に関する事など)

神社にお参りをする際は、まず鳥居で一礼し、参道の端を歩きます。手水舎で手と口、体の外と内を清めます。神前の賽銭箱の前まで来たら鈴を鳴らし、お賽銭を入れて二礼二拍手し、手を合わせてお祈りします。その後一礼して神前を離れ、鳥居をくぐって出た後、振り返って一礼します。
お寺にお参りする場合、山門の前で一礼して門をくぐり、帰りも一礼します。手水舎で手と口、体の外と内を清めます。本堂の賽銭箱の前まで来たら、お賽銭を入れて鈴を鳴らし合掌し、一礼します。お線香の場合は右手に持ち左手を添えてお供えします。お寺では神社と違い合掌はしますが、拍手はしません。

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脚注

(注1)予祝芸能:農作業のあらましを予め一通り演じて、順調に稲が実るように祈願する田遊びのこと。
(注2)重要無形民俗文化財:食住、生業、信仰、年中行事などに関する風俗慣習、民俗芸能、民俗技術など、人々が日常生活の中で生み出し継承してきた無形の民俗文化財のうち、特に重要なものとして国が指定したもの。
(注3)苗取式:田植えをするために苗代から苗を抜き取ること。
(注4)田打式:耕作しやすくするため田を掘り返すこと。
(注5)大足式:田植え前の代踏みや肥料の踏み込みなど、水田の農作業に使用する足に装着する道具。

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