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日本の祭祀・祭礼

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岸和田だんじり祭(きしわだだんじりまつり)

出典:IBC冠婚葬祭辞典

岸和田だんじり祭とは、大阪府岸和田市の岸城神社で行われる例祭です。関西各地で行なわれるだんじり祭の1つですが、中でも全国的に知名度が高いのが岸和田だんじり祭です。だんじりとは、車輪のある山車の一種です。

日付や時期

9月敬老の日直前の土、日曜

由来・起源・制定

1745(延享2)年に、北町の茶屋新右衛門が大坂の祭を見聞し、旧暦6月13日に行われる牛頭天王社(現・岸城神社)の祭に献灯提灯(注1)を掲げたいと、藩主に願い出て許可されたのが始まりだと言われています。また1703(元禄16)年、当時の岸和田藩主であった岡部長泰が伏見稲荷大社を岸和田城を三の丸に勧請し(→三の丸神社)、五穀豊穣を祈願して行った稲荷祭を始まりとする説もあります。岸城神社では、疫病退散の祭として町方の人々が始めたのが起源としています。
だんじりは牛頭天王社の祭(旧暦6月13日)と八幡社の祭(旧暦8月13日)の両日で曳かれていましたが、八幡社の祭りの日程に一本化された経緯があります。明治に入り、牛頭天王社と八幡社を合祀(注2)して岸城神社と改称し、1876(明治9)年に新暦9月15日が例祭日になりました。

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行事や風習・慣習、季節に関する事項

祭り男たちが、だんじりを猛スピードで曳航します。だんじりは総欅造り(黒檀等を装飾的に用いることもある)、前方に100mほどの2本の綱をつけ、500人程度で地元の町を疾走します。
曳行されるだんじりの基本は「総欅造り」で、黒檀等を装飾的に用いる近世の岸和田城下において城門を潜る必要性から独自の進化を遂げて行った岸和田型を「下だんじり」、昔ながらの形態を残したものを「上だんじり」と呼び分けることもあります。
下だんじりの特徴である豪快な「やりまわし」(だんじりの方向転換)は、曳き綱の付け根を持つ綱元(つなもと)が道筋と速度を決め、屋根上の大工方(だいくがた)が指示を出し、台木後方に挿し込まれた後梃子(うしろてこ)を外側へ振って行います。その際、前内輪の前へ前梃子(まえてこ)を当て、様々な曲率(注3)に合わせた微調整をし、だんじりの平側に乗車するタカリまたはセミと呼ばれる役が、外側は降車し内側は増員するなどして遠心力に対応し、ブレーキ担当者が必要に応じてブレーキを踏み、だんじりの方向を変えています。

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お金に関する事項

祭りの詰所やお神輿にお祝い金を包む場合、相場は3,000円から1万円とされており、迷う場合は5,000円ぐらいで良いかと思います。
また、お祭りの際に神社にお金やお供え物を納める場合、1,000円~1万円が目安だとされています。

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のし紙・掛紙の水引や表書について

祭りの詰所やお神輿にお祝い金を包む場合、祝儀袋は赤白の「花結」が基本で、表書は「御祝儀」などとします。水引下段の名入には氏名や会社名を記入します。お酒などの品を渡す場合も、のし紙は赤白の「花結」、表書は同じく「御祝儀」とします。
お祭りの際に神社にお供え物を納める場合、のし紙は赤白の「花結」の水引で、表書きは「奉納」とするのが一般的です。名入には寄進をする人の氏名を水引の下段に入れます。お金を納める際ののし袋も同様とします。

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その他の事項(宗教に関する事など)

神社にお参りをする際は、まず鳥居で一礼し、参道の端を歩きます。手水舎で手と口、体の外と内を清めます。神前の賽銭箱の前まで来たら鈴を鳴らし、お賽銭を入れて二礼二拍手し、手を合わせてお祈りします。その後一礼して神前を離れ、鳥居をくぐって出た後、振り返って一礼します。

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脚注

(注1)献灯提灯:祭りを行う神社へお金を奉納した証として、製作される提灯。
(注2)合祀(ごうし):幾つかの神・霊を合わせてまつること。
(注3)曲率:曲線や局面の曲がり方の度合。

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