日本の祭祀・祭礼
三社祭(さんじゃまつり)
出典:IBC冠婚葬祭辞典
三社祭の正式名称は「浅草神社例大祭」と言います。毎年5月に行われる東京都台東区浅草の浅草神社の例大祭です。
日付や時期
5月第3金曜日~日曜日
由来・起源・制定
三社祭という名前は、浅草神社の旧名である三社大権現社または三社明神社に由来しており、三社とは、檜前浜成・竹成の兄弟と土師真中知の3人を祀っていることを表しています。
浅草神社は明治時代に入るまでは浅草寺(せんそうじ)と一体であり、この時代には浅草寺の祭りとして行なわれていました。その後、明治政府による神仏分離によって浅草寺と分離してからは浅草神社単体での祭りとなり、発展を遂げました。
行事や風習・慣習、季節に関する事項
打楽器の1種であるびんざさらを打って舞う「びんざさら舞」が奉納されます。
最終日の宮出し(注1)には「サセ、サセ」という掛け声で御輿が担ぎ上げられ、町内を練り歩きます。その他に、お囃子(注2)奉演、太鼓奉演、本社神輿神霊返しの儀(注3)(浅草神社内)などが行われます。
お金に関する事項
祭りの詰所やお神輿にお祝い金を包む場合、相場は3,000円から1万円とされており、迷う場合は5,000円ぐらいで良いかと思います。
また、お祭りの際に神社にお金やお供え物を納める場合、1,000円~1万円が目安だとされています。
のし紙・掛紙の水引や表書について
祭りの詰所やお神輿にお祝い金を包む場合、お金包みは赤白の水引で「花結」が基本で、表書は「御祝儀」などとします。水引下段の名入には氏名や会社名を記入します。お酒などの品ものを渡す場合も、赤白の「花結」ののし紙に表書は同じく「御祝儀」とします。
お祭りの際に神社にお供え物を納める場合、のし紙の水引は赤白の「花結」で、表書きは「奉納」とするのが一般的です。名入には寄進をする人の氏名を水引の下段に入れます。お金を納める際のお金包みも同様とします。
その他の事項(宗教に関する事など)
神社にお参りをする際は、まず鳥居で一礼し、参道の端を歩きます。手水舎で手と口、体の外と内を清めます。神前の賽銭箱の前まで来たら鈴を鳴らし、お賽銭を入れて二礼二拍手し、手を合わせてお祈りします。その後一礼して神前を離れ、鳥居をくぐって出た後、振り返って一礼します。
▼ 続きを読む脚注
(注1)宮出し:神社の祭礼のため、神輿や練り物を境内から繰り出すこと。
(注2)お囃子:笛・太鼓・鼓などの楽器を用いたり、歌唱によって拍子をとり、謡や能をはやしたてること。
(注3)本社神輿神霊返しの儀:みこしは日没後に再び浅草神社に戻ることを宮入りと言い、 宮入り後に行う神様に神輿から神殿にお帰りいただく儀式。
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