日本の生活文化と礼節がよく分かる!

冠婚葬祭WEBマナー辞典


複数キーワード検索の場合は、半角スペースでキーワードを区切ってください

日本の祭祀・祭礼

ホーム > 日本の祭祀・祭礼 > チャグチャグ馬コ/岩手県盛岡市・滝沢市

チャグチャグ馬コ(ちゃぐちゃぐうまっこ)

出典:IBC冠婚葬祭辞典

チャグチャグ馬コとは、岩手県滝沢市と盛岡市において毎年実施されるお祭りです。滝沢市の鬼越蒼前神社から盛岡市の盛岡八幡宮まで約14キロの道のりを、華やかな馬具を纏った馬を連れて行進します。1978(昭和53)年に文化庁から「記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財」(注1)に選択され、1996(平成)年に環境省(当時は環境庁)(注2)の「残したい日本の音風景100選」に選出されました。「チャグチャグ」の語源ですが、これは装束につけられた鈴の音色を表現した擬音です。

日付や時期

6月第2土曜日

由来・起源・制定

古来より、牛とともに農耕にかかせない家畜であった馬の勤労を感謝する祭りで、大型の優秀な馬「南部駒」の産地として知られる南部藩(注3)において日頃の労働の感謝の意味を込めて旧暦(注4)の5月5日に村民が鬼越蒼前神社に馬の無病息災を祈願したのがチャグチャグ馬コの起源とされています。
1958(昭和33)年からは新暦(注5)6月15日に開催されてきましたが、2000(平成13)年以降はより多くの人が参加しやすいよう、6月第2土曜日に開催されています。

▼ 続きを読む

お金に関する事項

お祭りの祭、神社にお金やお供え物を納める場合、1,000円~1万円が目安だとされています。

▼ 続きを読む

のし紙・掛紙の水引や表書について

祭りの詰所やお神輿にお祝い金を包む場合、お金包みは赤白の水引で「花結」が基本で、表書は「御祝儀」などとします。水引下段の名入には氏名や会社名を記入します。お酒などの品ものを渡す場合も、赤白の「花結」ののし紙に表書は同じく「御祝儀」とします。
お祭りの際に神社にお供え物を納める場合、のし紙の水引は赤白の「花結」で、表書きは「奉納」とするのが一般的です。名入には寄進をする人の氏名を水引の下段に入れます。お金を納める際のお金包みも同様とします。

▼ 続きを読む

その他の事項(宗教に関する事など)

神社にお参りをする際は、まず鳥居で一礼し、参道の端を歩きます。手水舎で手と口、体の外と内を清めます。神前の賽銭箱の前まで来たら鈴を鳴らし、お賽銭を入れて二礼二拍手し、手を合わせてお祈りします。その後一礼して神前を離れ、鳥居をくぐって出た後、振り返って一礼します。

▼ 続きを読む

脚注

(注1)記録作成等の措置を講ずべき無形文化財:重要無形文化財以外の無形文化財のうち、記録・保存・公開に関する経費の一部に公費による補助を充てることができるもの。 文化庁長官によって選択される。
(注2)環境省:環境の保全・整備、公害の防止、原子力安全政策を所管する日本の行政機関の1つ。2001年に環境庁から昇格。
(注3)南部藩:陸奥国、盛岡(現:岩手県盛岡市)を本拠地とした盛岡藩の別称。
(注4)旧暦(太陰太陽暦):1872年に採用された太陽暦(新暦)に対して、それ以前に用いられていた太陰太陽暦のこと。月の満ち欠けを主な基準にして決めた暦。
(注5)新暦(グレゴリオ暦):ローマ教皇グレゴリウス13世が制定し、1582年10月15日金曜日から執行されている暦法。 現在「太陽暦」として世界各国で用いられており、「新暦」と呼ばれる。日本では旧暦(太陰太陽暦)に代わって、1873(明治6)年から採用されている。

▼ 続きを読む

贈り物の基礎知識

暮らしに役立つマナー

生活文化・しきたり百科