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日本の祭祀・祭礼

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あばれ祭(あばれまつり)

出典:IBC冠婚葬祭辞典

あばれ祭(別名・宇出津のキリコ祭り)とは、石川県鳳珠郡能登町宇出津(うしつ)で行われるキリコ(注1)(奉灯)の祭りで、宇出津の八坂神社の祭礼に、酒垂神社(さかたるじんじゃ/地元での呼称は「さかたりじんじゃ」)と白山神社(はくさんじんじゃ)の宮司が奉仕するものです。1989(平成元)年10月23日には石川県の無形民俗文化財(注2)に、また2015(平成27)年4月24日には「灯り舞う半島 能登 ~熱狂のキリコ祭り〜」の中の1つとして、日本遺産(注3)に認定されています。

日付や時期

7月第1金曜、土曜日

由来・起源・制定

およそ350年前、能登町に悪病が流行したため、京都の祇園社から牛頭天王(注4)を招請して盛大な祭礼を始めたところ、神霊と化した青蜂が悪疫病者を救いました。喜んだ地元の人は、キリコを担いで八坂神社へ詣でたのが始まりとされています。以前は7月7日、7月8日に行われていました。

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行事や風習・慣習、季節に関する事項

宇出津湾をはさんで向き合うように立つ酒垂神社・白山神社のそれぞれの氏子(注5)が担ぐ八坂神社の御神輿(各1台)と、宇出津の各町内で管理運営される40本以上のキリコが町内を練り歩きます。装飾性は少ないものの、構造的には最も複雑な形状をしているキリコとその激しい動き、そして御輿の「あばれ」の勇壮さが特長とされています。

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お金に関する事項

祭りの詰所やお神輿にお祝い金を包む場合、相場は3,000円から1万円とされており、迷う場合は5,000円ぐらいで良いかと思います。
また、お祭りの際に神社にお金やお供え物を納める場合、1,000円~1万円が目安だとされています。

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のし紙・掛紙の水引や表書について

祭りの詰所やお神輿にお祝い金を包む場合、お金包みは赤白の水引で「花結」が基本で、表書は「御祝儀」などとします。水引下段の名入には氏名や会社名を記入します。お酒などの品ものを渡す場合も、赤白の「花結」ののし紙に表書は同じく「御祝儀」とします。
お祭りの際に神社にお供え物を納める場合、のし紙の水引は赤白の「花結」で、表書きは「奉納」とするのが一般的です。名入には寄進をする人の氏名を水引の下段に入れます。お金を納める際のお金包みも同様とします。

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その他の事項(宗教に関する事など)

神社にお参りをする際は、まず鳥居で一礼し、参道の端を歩きます。手水舎で手と口、体の外と内を清めます。神前の賽銭箱の前まで来たら鈴を鳴らし、お賽銭を入れて二礼二拍手し、手を合わせてお祈りします。その後一礼して神前を離れ、鳥居をくぐって出た後、振り返って一礼します。

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脚注

(注1)キリコ(奉灯):お神輿のような担ぎ棒のついた巨大な灯籠。
(注2)石川県の無形民俗文化財:石川県で長く伝えられてきた祭りや様々な行事などの風俗慣習の中で伝承してきた民俗芸能で、石川県が認定したもの。
(注3)日本遺産:地域の歴史的魅力や特色を通じて日本の文化・伝統を語るストーリーを文化庁が認定するもの。
(注4)牛頭天王:インドの祇園精舎(ぎおんしょうじゃ)の守護神であり、日本においてはスサノヲノ命(みこと)に習合され、京都祇園の八坂神社などに祀られて病気や災いを除く神。
(注5)氏子:その地域の住人で、その土地の氏神をまつる人。

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