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従業員の慶弔に関する制度(じゅうぎょういんのけいちょうにかんするせいど)

出典:IBC冠婚葬祭辞典

企業では、従業員に対する慶弔時のお祝い金やお悔やみの弔意金を定めているところがあります。また、法律の規定ではなく企業の判断で定めている「特別休暇」とも呼ばれる「慶弔休暇(法定外休暇)」を設けているのが一般的です。従業員が加盟する企業の健康保険組合でお祝いやお悔やみについての金額を定めている場合もあります。 慶弔金の他に、慶事では記念品を贈ったり、弔事では供花をしたりします。対象となる慶事は、従業員本人の結婚式、本人または配偶者の出産が一般的ですが、本人の誕生日に休暇を設けたりやお祝いの品を贈る企業もあります。弔事は、本人および1親等以内の親族の死亡を制度の対象としているところが多いです。

行事や風習・慣習、季節に関する事項

特別休暇は、結婚の場合は5日間、誕生日は1日、1親等の親族の死亡の場合は、3日から5日間としているところが一般的に多いと言われています。

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贈答品などについて

従業員本人が結婚する場合は、お祝い金を贈るのが一般的です。社長名や役員名で結婚式場に祝電を贈る企業も多くあります。誕生日祝いを制度としている場合は、お祝いの品を贈ることが多いようです。品物はお花、お菓子、旅行券、商品券やプリペイドカード、雑貨などが選ばれています。
弔事では、葬儀やお通夜に、社長や役員名で生花や花輪を贈る企業もあります。

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お金に関する事項

従業員本人の結婚に対するお祝い金は、1万円から3万円としている企業が多いですが、5万円またはそれ以上を出す企業もあります。
本人もしくは配偶者の出産は、1万円から3万円が相場だと言われています。
本人の死亡は、業務上の場合で10万円前後、業務外では3万円程度、家族の死亡は1万円程度が一般的だと言われています。

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のし紙・掛紙の水引や表書について

結婚祝いの祝儀袋の水引は、赤白や金銀の「結切」で、「御結婚御祝」や「寿」と表書します。誕生祝いののし紙、祝儀袋の水引は赤白の「花結」で、表書は「祝御誕生日」などとします。名入には会社名、役職名、氏名を記入しますが、社長名にする企業が多いです。健康管理組合から贈る場合は、健康保険組合名を名入します。
不祝儀袋の水引は、黒白か双銀(関西では黄色と白)の「結切」とします。普通は、ひと段落が付いた三十五日の法要(注1)ごろまでに届けますので、表書は「御霊前」とします。浄土真宗や真宗大谷派と言ったいわゆる「真宗系」の宗派の場合には、お通夜や告別式の段階でも「御仏前」を使いますが、企業の場合は「御霊前」で統一するところが多いようです。

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脚注

(注1)三十五日法要:亡くなった日から35日目に行う追善供養のための行事。


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