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法人の行事・イベント

定年退職(ていねんたいしょく)

出典:IBC冠婚葬祭辞典

定年退職とは、定年制を導入している企業や法人に勤務する労働者が、あらかじめ就業規則などで決められた年齢を過ぎたときに退職することを指します。数多くの企業が取り入れている制度です。

日付や時期

60歳や62歳を定年とし、その後は1年ごとの雇用契約によって65歳まで雇用を継続する企業が多いようです。
定年を満60歳とした場合、定年に達する日はこの応当日(誕生日)の前日となり、この日を以って雇用契約が満了することになります。企業によっては、この応当日後の6月、12月などの区切りを定めて退職とする企業もあります。

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由来・起源・制定

定年退職の年齢は60歳が一般的でしたが、2013(平成25)年に「高年齢者等の雇用の安定等に関する法律(高年齢者雇用安定法)」(注1)が改正されたことで、再雇用または定年の年齢を引き上げることが義務付けられました。
2022(令和4)年の時点では、65歳までの雇用確保が義務となっており、さらに70歳まので就業機会の確保が努力義務とされています。

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行事や風習・慣習、季節に関する事項

通常は部課単位や同僚・有志が歓送会などを催すなど、お祝いの贈り物やお金を包むのが一般的です。昨今では内輪で祝うことが多いようですが、目上の人にお金を贈ることは失礼となる場合がありますので、商品券や贈答品が無難です。

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贈答品などについて

メッセージや似顔絵を記した置物や卓上置時計などの記念品が人気の贈答品です。次いで定番の花束、退職される方がお酒好きなら、日本酒や洋酒も選ばれています。

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お金に関する事項

贈答品の金額は1万円から1万5,000円程度、お金を包む場合は5,000円から2万円程度が一般的だと言われています。定年退職の場合、後輩から定年する先輩へ、すなわち目上の人に贈ることになるため、お金を包むのは失礼に当たる場合があるので注意が必要です。

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返礼やお返しについて

定年退職お祝いの返礼は不要とされています。

のし紙・掛紙の水引や表書について

贈り物に付ける水引は赤白の「花結」、のし紙の表書は「餞別」「定年退職お祝い」などを記します。退職することを喜んでいない人もいますのでお祝いではなく、「御礼」「感謝を込めて」の方が良いかもしれません。水引の下段には「〇〇部一同」、有志の場合は「個人名の連名」もしくは「有志一同」などと名入をします。

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脚注

(注1)高年齢者雇用安定法:高年齢者が年金受給開始年齢に達するまでの間、意欲と能力に応じて働き続けやすい環境にするための法律。

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